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2024.9.30
こんにちは。春日井市の元銀行員税理士・小野木です。
お客さまに、「経営するうえで最も重要なのは現金預金を多く持っておくこと」というお話をします。
売上を上げることももちろん大事ですが、なによりも大事なのは手元の資金と考えています。
手元の資金がないと、なにかあったときに対応できません。
逆に、手元の資金が多くあれば、なにかトラブルが起こっても対応できます。
現金預金が多くあればいいといわれても、どのぐらいあればいいのでしょうか?
わたしの場合、お客さまには「月の売り上げの2か月分以上」持つようにしましょうとお話ししています。
たとえば、月の売り上げが400万円で、仕入・外注・人件費・経費などの支払いが300万円だとします。
売上の入金が月末で、経費の支払いが25日である場合、手元に300万円ないと支払いができません。
この300万円+1か月の売上400万円を足すと700万円になります。
このような感じで、月の売り上げのだいたい2か月分ぐらいあれば、現金預金が十分にある状態、といえます。
極端にいうと、「1~2か月売上がゼロでも会社がまわる」状態であるともいえます。
現金預金を増やすために、売上を増やしたり経費を減らしたり、ということが頭に浮かびやすいですが、「借入をする」ことを考えることは意外に少ないです。
借入を増やすことは抵抗があるかもしれませんが、手っ取り早く現金預金を増やすことができるのでおすすめです。
お金が必要なくても、あえて借入をして現金預金を多く持っておく状態にしておくことが大切です。
当然ですが、借入したお金はもらえたわけではないので自由に使えるわけではありません。
わたしの経験上、どんな堅実な方でも「借入して余裕あるから、少しぐらいムダ使いしてもいいかな?」と心がぐらついてしまうものです。
気持ちはわかりますが、気をつけたいところですね。
節税対策で「必要はないけど車を買おう」という考え方があります。
気持ちはわかりますが、現金預金を増やしたいのであればしっかり税金を払うことが重要です。
たとえば、今期の利益が1,000万円で法人税率が30%、手元のお金が800万円あるとします。
まともに税金を払う場合、
・今期の利益 1,000万円
・法人税 1,000万円×30%=300万円
・手元のお金 800万円-300万円=500万円
これに対し、節税対策として300万円の中古車(耐用年数2年)を購入した場合、
・今期の利益 1,000万円-減価償却費150万円=850万円
・法人税 850万円×30%=255万円
・手元のお金 800万円-255万円(法人税)-300万円(車購入)=245万円
くらべてみると、節税対策した場合は法人税が45万円減りますが、手元のお金は245万円減り、255万円しか残らないことになります。
先の経営を考えれば、手元のお金を減らしてまで税金を減らそうとするのはどうなのか?とわかっていただけたと思います。
現金預金を多く持つことの大切さについてお話ししました。
新型コロナの影響で売上がガクンと下がったことを経験した方は、現金預金の大切さを身に染みて感じたと思います。
お金がないことに対する不安というのは想像以上に大きいです。
余裕があるうちに早めに融資を受けておくのがおすすめです。
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