2024.9.25
税理士に相談することといえば、税金関係の話が中心になるでしょう。
たまにお客さまから、「税金以外のことも相談していいの?」と聞かれることがあります。
こたえは「もちろんOK」です。
「経営者は孤独」というフレーズを誰しも1回は聞いたことがあるのではないでしょうか。
わたしも約5年前に独立して、経営者のはしくれとしてやっていますが、「経営者は孤独」という言葉の意味を痛感しています。
経営者になればさまざまな出会いがあるので、知り合いは増えます。
が、知り合いは増えたといっても、すぐに信頼して悩みを相談する間柄になるというのはなかなか難しいものです。
税理士は、お客さまが納付する税金を計算するのが主な仕事です。
税額を計算するうえで、お客さまのお財布事情はもちろん、所有している資産や家族構成などを聞き取りします。
いわば、お客さまのすべてを教えていただく必要があります。
すべての情報を教えていただくということは、必然的に信頼関係が深まっていくので、お客さまの悩みのご相談に乗りやすい状況といえるかと思います。
「こんなこと相談していいの?」
「こんなこと聞いて怒られないかな?」
と、遠慮する必要はまったくありません。
個人的には、「なんでも相談していただける=信頼していただけている」と考えていますので、わたしにとっても相談していただけることはとてもうれしいことなのです。
また、お客さまのご相談に乗ることが、税理士として一番大事な仕事といえると思います。
お客さまと税理士の関係は、どちらが上とか下とかはなく、フィフティーフィフティーのパートナーであると考えています。
「いまの税理士は相談しづらいんだ」とご相談いただいたのをきっかけに、今回のお話をしました。
ご相談いただくとき、
「話をしっかり聞く(話をさえぎらない)」
「なにをおっしゃりたいのか早めにキャッチする」
を意識していますが、簡単なようでとてもむずかしいです。
信頼してご相談いただくため、わたし自身日々努力していきます。